始める前なのに、出口戦略?と思ってしまうかもしれません。
あらかじめ、合格後のステイタスを決めておくことは、とても大事なんです。
取得後はどう活かしたいかによっても変わってきます。
どれが皆さんにとって一番良い選択になるのか、一緒に考えていきましょう。
USCPA試験合格者
Pass gradeとも言われます。USCPA試験に合格した状態です。もちろん履歴書に記入できますので、就職、転職にはとても有利になります。
特に大学生の方に就職の武器にするのなら、合格だけで十分とアドバイスする方が多くいます。
学生の時点で会計×英語のスキルを身につけている方は、企業側からみても、将来的なポテンシャルが非常に高い候補者になります。
実際に希望の会社、職種で働き始めることになるかと思いますが、そこでちょっと注意したいのが、表記(肩書)は”USCPA” ”米国公認会計士”ではなく”Passed USCPA exam ””米国公認会計士試験合格者”になってしまいます。
ですので、例えば名刺などに記載するときにも試験合格者となります。(実際、名刺交換時に見たことあります)
国際会計事務所で見たことあるよ
将来を少し考えた時、やはり”USCPA試験合格者”ではなく”USCPA”として仕事をしたいと思うようになるかもしれませんし、名刺や履歴書にも”USCPA”と記載したいと思うかもしれません。
実際、私が感じる事ですが、名刺にUSCPA(米国公認会計士)と書いてあると、多くを語らなくても、
勝手に想像されます。(しかし、相手もUSCPAの場合には、もちろん普通です。)
合格者のステイタスでキャリアアップはもちろん可能ですが、将来的に、特に会計、監査業務を目指す場合、あとからlicense取得(ワシントン州に合格実績をtransfer)も計画しておいたほうがいいと思います。
もちろん監査業務に携われるよ。ライセンス取得も将来の選択肢に入れておこう
≫USCPAが絶対登録すべきエージェント【MS-JAPAN】転職成功事例で紹介された私が語ります
USCPA Inactive License 保有者 (Certificate 保有者)
私はUSCPA Certificateのステイタスになります。(CPAと表記するには、州のある条件が付きますが)
通常はLicenseをもって州の会計士委員会に登録されますが、合格後、Ethicsの試験に合格をすれば登録することができました。
昔は、多くの州がTwo-Tier State(CPA Licenseとcertificateは”2段階”と考える州)でした。第一段階:試験に合格後Certificateを発行。第二段階:その後1年程度経験積んだらLisence発行。つまり実務経験なしで”自分はUSCPA”と名乗れて、license 保有者とCertificate保有者が全く同等として扱われていたようです。
Certificate保有者多い
この制度に疑問をいだきはじめ、ワシントン州が2002年に廃止、デラウェア州も2006年にCertificateとLicense をcombinedする one-tier stateに変更、そして多くの日本人が出願していたイリノイ州も2012年に変更し、2015年にモンタナ州もワシントン州同様、CPA certificateを廃止しました。
CPA certificateを発行している州もまだあるようですが、条件が社会保障番号や居住が条件であることが前提になってますので、日本の受験生には現実的ではありません。
現在ではグアム州がInactive Licenseを発行しており、条件つきでCPAと表記できます。
もちろん、一番の理想はCPE(継続教育)が義務づけられ、知識を常にアップデートしていくlicense保有者だと思います。
条件はつきますがCPAと名乗れますし、CPAとして事業会社や監査法人で仕事もできます。仕事の中で知識の更新もできます。
inactive licenseの更新さえしていけば、日本でも海外でもCPAとして活躍できます。
Active Licenseがないとsignor,つまり監査報告書に署名ができないのですが、USCPAのLicenseではそもそも日本では署名者にはなれません。
ずっと監査人でキャリアを築いていく方もいますが、転職する方も多くいます。
ポジションによってはそれほどCPAの知識を使用しない場合もあり、費用も時間もかかるCPEは負担になる場合があります。
Inactive Licenseは、転職などのライフイベントで状況が変わった時も、更新を継続することにより、そのまま半永久的に名乗ることができます。
USCPA License 保有者
CPA試験の申込の時にlicenseを取得することが基本、前提になってるようですし、やはり”CPA=License holder”が今の主流になっていますので、
目指すべき一番のステイタスであることは間違いありません。
CPEはやはり大変です。専門家として常に新しい知識、税法や会計基準など勉強を続けていかなくてはなりません。
条件なしに”CPA”と名乗れますし、また監査法人で活かしたい方の場合、
特にLicenseを持っていたほうが、絶対いいです。(私と同じ州でcertificate 保有の知人が、監査法人に入り、しばらくしてライセンスもとるように言われてしまいました。)
またCPEが義務づけられているため、常に最新の知識の状態で、真のCPA、やはり最高峰になると思います。
今後のステイタスを考えて出願州を決める
貴重な時間とお金をかけて取得するUSCPAです。
まずは自分はどれを目指すのが一番いいのかを考えてから、出願州を慎重に検討しましょう。
学校に相談してみるのも一つの方法です。
無料で診断してくれるサービスもあります。説明会も随時開催されていて相談できますので、利用してみてはいかがでしょうか。
私は始めてみようと思った時に、まずは説明会に参加してみました。
短大卒で出願州が限られており、また本当にUSCPAになれるか(名乗れるのか)不安だったからです。
受験資格についてはもちろん、自分に合った出願州や、ライセンスのステイタスまで、いろいろ聞きたい事を個別にガンガン質問できたので良かったです。
始めたいと思ったら、出口戦略も重要になってきます。
目指すべきはまずは「USCPA試験合格者」です。
後から、自分の考えや状況が変わった時にライセンスも申請できるようにしておいたほうがいいと思います。
USCPA専門校はアビタス