高卒でUSCPAの資格とりたいな。受験できるのかな?受験資格について知りたい
ライセンスはどうなんだろう。仕事で活かせるのかなあ。
USCPAは高卒、短大卒でも受験できるって、知っていましたか?
大卒でなくてももちろんチャレンジできるよ
早速一緒にUSCPA目指してロードマップ考えてみましょう。
受験資格、ライセンスについて(高卒、短大卒の方でも受験できます)
高校卒業の場合の受験資格(モンタナ州)
出願州はモンタナ州になります。
モンタナ州受験要件について
受験にあたって学歴(学位)要件は不要です。単位要件が会計24単位、ビジネス24単位必要です。
単位要件について、”upper-division course“とあり、junior or seniorとありますので大学3、4年の単位が該当します。また会計入門は除くとあります。(ですので専門学校や短期大学での単位は該当しません)
会計単位については財務会計、監査、税法、管理会計を含める必要があります。
この単位要件を満たせば受験資格が得られ、全科目合格すればUSCPA試験合格者になれます。
単位要件は受験科目ともかぶっているから、試験勉強と並行しながら単位取得もできる。これさえクリアできたらあとは合格目指すのみ!
試験合格者(Pass grade)のステイタスであれば、これが最短ルートになるかと思います。
ライセンスまで取得したい場合
合格実績をワシントン州(ライセンス要件が比較的満たしやすい)グアム州に移すことになるかと思います。
ワシントン州に移す場合には学位要件が必要になってきますので、学士号が必要です。
ワシントン州のライセンスはActiveライセンスになります。(実務経験必要、監査業務に従事できる<アメリカにおいて監査報告書にサインできる>)※監査業務はライセンスがなくても関わることができます。
グアム州はライセンス取得に150単位が必要です。ライセンスには実務経験不要のInactiveライセンスと実務経験必要のActiveライセンスがあります。
Inactiveライセンスは、監査報告書にサインはできませんが、名刺に記載もでき、条件はつきますがUSCPAと名乗ることもできます。
また、CPE(継続教育)が義務ではなく、現在$100の更新手数料で更新できます。(Activeライセンスと比べると労力や費用がかからない)
詳細は下記を参考
のいずれかになります。
短大卒の場合の受験資格(モンタナ州、グアム州、ニューヨーク州)
出願州は、モンタナ州、グアム州、ニューヨーク州になります。
モンタナ州は高卒受験資格のところで説明していますので、グアム州とニューヨークについてみていきます。
グアム州受験要件
The 150 hour requirement takes effect 12/16/2021 for licensure applications received on/after that date.
参考:NASBAウェブサイトGuam | NASBA
受験要件のところに書かれていて150単位とありますが、この150単位はライセンスの時に必要で、受験の時の要件ではありません。
学位については特に指定はありません。(三年制、短期大学卒でも認められる可能性あり*学士と同等とあるため、約120単位は必要になってくる)
また、会計24単位とビジネス24単位(upper-division以上)が必要です。また18か月ルールがあり、合格後18か月以内に要件を満たすことも可能です。
Completed a U.S. baccalaureate degree (or the equivalent) or higher from an accredited college or university to include 24 semester hours in accounting courses – excluding principles, including coverage of each of the following subjects: Financial Accounting and Reporting Auditing and Attestation Services Taxation Managerial or Cost Accounting; AND 24 semester hours in business courses, which must include the following courses:6 semester hours in Economics3 semester hours in Finance3 semester hours in Business Law
参考:NASBAウェブサイトGuam | NASBA
約120単位と会計24単位、ビジネス24単位の単位要件を満たし、全科目合格すればUSCPA試験合格者になれます。
ライセンス取得には150単位必要です。【Inactive license(実務経験不要), Active license(実務経験必要)どちらにも必要】
ニューヨーク州受験要件
(120 sit rule): If you did not apply for licensure prior to August 1, 2009, or if you completed your education after August 1, 2009 and want to sit before completing 150 semester hours, you must meet each of the following:120 semester hours of college level education;A course covering each of the following:Financial accounting, at the upper division and beyond introductory level,Cost or management accounting,Taxation,Audit and attestation, at the upper division.
参考:NASBAウェブサイトNew York | NASBA
ニューヨーク州は比較的受験要件が緩やかで、学位は必要ではありません。(ただし120単位は満たす必要あり。)さらにupper-division以上の財務会計、管理会計、税法、監査の指定科目を取得している必要があります。
この要件を満たせば受験資格が得られ、全科目合格すればUSCPA試験合格者になれます。
※ニューヨーク州でライセンスを取得するためには市民権、居住も条件となります。ですのでこの条件が満たせない場合には、同じく合格実績をワシントン州、グアム州に移して申請することになります。
ニューヨーク州でライセンスは難しそうだね
※受験要件は州の方針で変わる可能性がありますので、必ず最新の情報を確認してください。
勉強は学校・独学どちらで進めていく?
受験可能と分かったら、次はどのように学習を進めていくかです。
大まかには2つで、学校に行くか、独学でやるかのどちらかになります。圧倒的に多いのはUSCPA学校で学習される方ですね。
やっぱり学校に行く人が多いよね
詳しくは下記記事を参考
独学の場合には、当然ですが、すべて自分で進めていくことになります。
独学は、単位要件を満たしている/満たせる方であれば、それほどハードル高くないと思います。
洋書テキストは安いですし、費用がかからず取得できるのがメリットです。
私はBEC(ビジネス諸概論)は洋書テキスト4社使用して独学、AUD(監査)も洋書テキストメインでほぼ独学で取得しました。
独学でも取得可能。問題は単位要件なんだ。
取得後の就職、キャリアについて
USCPAになってどのような就職、キャリアアップができるのか気になりますよね。
国内でも海外でもUSCPAは活かすことができます。
私は短大卒でしたが、外資系でUSCPAを活かした仕事に就くことができ、大幅に年収をアップさせることができました。
USCPAを持っていたら、大学卒でなくてもチャンスはあるんだと思いました。(転職後に働きながら、産能大に編入し学士号を取得しました。)
求人も大学卒と書かれてある案件もありますが、特に書いていない/こだわらない求人案件も多くあります。
外資系は特に学歴も年齢もこだわらない案件、結構ある
合格を機に別の職種から財務経理部に、転職を考える人もいるかと思います。
未経験からの経理への転職は可能です。
未経験から応募(特に日系企業)する場合には簿記2級は取得しておきましょう。
USCPAと簿記2級は強力なスキルセットになりますし、今後のキャリアアップになります。
USCPAなら、英語力も証明できますので、日系グローバル企業を考えてみてもいいかもしれません。
またCPAならではの監査業務に従事したい方も多いと思います。
下記は転職エージェントの記事ですが、Big4に就職する場合にも学歴はあまり関係ないようです。
四大監査法人の就職に学歴は関係ありません。 たしかに、四大監査法人へ就職する人の割合は、慶應義塾や早稲田などの有名大学を卒業した人が多いです。 しかし、それは、公認会計士試験の合格者に大学卒業生が多いからです。 決して、「大学卒業」が四大監査法人の採用にあたっての要件となっているわけではありません。
四大監査法人に就職・転職するにあたり、最も重視されるのは「公認会計士試験に合格しているかどうか」です。 公認会計士試験の合格者は、まだまだ不足しています。 したがって、公認会計士試験に合格してさえいれば、四大監査法人へ就職することが可能です。 四大監査法人へ就職する人のなかには、高校を卒業し、大学へ行かずに専門学校を卒業しただけの人もいます
また、四大監査法人への転職にあたっても、学歴が評価の基準になることはまずありません。 公認会計士として経験してきた業務の内容が問われることになります。
引用元:MS-Japanウェブサイト 四大監査法人で学歴は必要ない!? | 管理部門と士業の求人・転職ならMS-Japan
※誤解されてしまいやすいですが、ライセンスがなくても監査法人で監査業務に携わることは可能です。ライセンスがないと監査報告書にサインができないということで、USCPAはそもそも日本では署名者にはなれません。
※事業会社と違って、監査法人はUSCPAライセンスは”あったほうがいい”ということです。(取得することを奨励される)
もちろん海外で活かすことも可能です。以前にUSCPA専門校のアビタスからロサンゼルスの会計事務所の案件の紹介がきました。
また会計士相互認証制度を利用してオーストラリアで活かしている人もいますし、アメリカ以外でも活躍されている方はたくさんいます。
どこにチャンスがあるかわからない。
私は外資系歴が長く、現在も外資系のファイナンスチームで活かしています。
USCPAは日本の公認会計士と違って外資系の様々なハイクラスポジション、FAS、日系グローバル企業、海外で活かすなど、その活躍は本当に多岐にわたります。
USCPA(米国公認会計士)の年収は?なぜUSCPAは評価されるのか
引用元:MS-Japan USCPA(米国公認会計士)の年収は?なぜUSCPAは評価されるのか | 管理部門(バックオフィス)と士業の求人・転職ならMS-Japan (jmsc.co.jp)
*マイナビのプロモーションを含みます。
”USCMA”(米国公認管理会計士)も資格選択肢の一つ
USCMA(米国公認管理会計士)はご存じでしょうか?CPAと合わせて取得される方も結構います。
私も、USCMAを取得しようと思い、管理会計士協会に問い合わせたことがあります。
公認会計士委員会と違い、返信が速いですし、対応が良かったです。何より学歴要件が大卒の学位は合格後7年以内に取得すればいいという点がすごいいいと思いました。
海外の会計専門家の肩書はCPA,CMAとなっていることも多く、USでは日本以上に知られた資格です。
USCPAはAICPA( American Institute of Certified Public Accountants アメリカ公認会計士協会)による資格で、USCMAはIMA(Institute of Management Accountants 管理会計士協会)による資格です。
管理会計の分野になり企業内部(経営側)や経営コンサルタントで活躍されている方が多いようです。
試験はUSCPA同様、英語で、科目は二科目(Part1とPart2)になります。
日本では資格の学校TACがUSCMAのコースを提供しています。
USCMAも英語力の証明になる。
USCMAの方が要件も緩やかで、取得しやすいのでこちらも見当してみるのも選択肢の一つです。
まとめ
今回は、短大卒、高卒の方向けに受験要件や、取得後の活かし方について、まとめてみました。
一見、大卒以上しか受験資格はないと思われがちですが、高校卒業の方、短大卒業の方でも目指すことができます。
大卒でなくても会計24単位、ビジネス24単位の要件を満たせば、受験できます。
ライセンスは少し時間がかかるかもしれませんが、合格後、大学(通信など)で学位をとれば、申請ができます。
USCPAはライフチェンジになる資格です。
私は偏差値35前後のFランク短大卒で時間はかかりましたが、USCPAになって本当によかったと思っています。
USCPAは海外でとても知名度がある資格です。
これからは海外も考えたキャリア設計も必要になってくるでしょう。
日本でも、海外でも活躍できる自分を目指してみませんか?
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