経理部じゃないし、簿記とか会計って勉強したことないんだけど。
簿記はとっておいた方がいいのかしら。何といっても基本だし。
USCPAを始める前に、簿記は勉強しておいた方がいいのでしょうか?
会計知識はあったほうがいいのでしょうか?
結論を言ってしまいますと、知識がゼロでもキャッチアップは可能で、できれば ”こういう感じなんだ” 程度に知っておいた方が、良いスタートをきれると思います。
早速みていきましょう!
合格に”会計センス”は不要
USCPAになるには会計のセンスが必要という声をたまに聞きます。
「数字に強い」「センスがきっとあるんですよね」など言われることもあります。
私も気にしていた時もありました。(しかし、私はセンスって何?って思っているのですが)
”会計のセンス”は必要なのでしょうか?
私は会計のセンスはおそらくないです。考古学専攻で算数も数字もついでに英語も苦手、経理とは全く関係のない普通の事務をしていました。
ゼロから独学で簿記三級を取得して最終的にUSCPA合格しました。
簿記について
簿記は、日本では知らない人はほとんどいない有名な資格です。
何か資格とりたいと考えてる方が、とりあえず取っておいて間違いない、損はない資格だと私は思います。
USCPAではどうなのでしょうか?
経理にキャリアチャンジをしたいと考えている方、簿記をしっかり学んでみたい方
今後は財務・経理で仕事をしたい、ちゃんと勉強したいという方には、事前に資格(2級)まで取得することをおすすめします。
日本では簿記は必須
理由は、知識はもちろん、日本で日系、外資系問わず財務・経理分野で仕事をするのなら、簿記の資格は絶対あったほうが、安心と信頼につながるからです。
簿記は日々の仕訳についてしっかり勉強しますので、基本的な部分、ルールがしっかり身につきます。
私は未経験から財務・経理にキャリアチェンジしたため、簿記の資格は就職のために必須でした。
≫USCPAが絶対登録すべきエージェント【MS-JAPAN】転職成功事例で紹介された私が語ります
もちろんその後、USCPAの勉強を開始した時に、財務会計(FAR)から始まりましたので、最初から知識を活かすことができました。
時間がない、USCPA向けに効率よく知識だけ身につけたいという方
簿記ではなく、他の方法をおすすめします。
なぜかというと、日本の簿記は絶対に必要ではないからです。
次で説明していきます。
事前に”会計入門”の知識は少しおさえておいたほうが良い
BATICのテキストを読んでおく
BATICは日本商工会議所が主催する国際会計検定です。(*検定試験は2022年度で終了しました)
外資系企業の入社試験でBATICの問題を出題された事がありました。
「簿記×英語」の試験で、英語で会計用語が分かるようになります。簿記の取得は考えてないという方は、こちらの方がUSCPAの事前知識としてはいいと思います。
会計英語に少し慣れておくといいよ
*検定自体は終了しても、USCPAの事前知識用にテキストはもちろん使用できます。中古品も利用できます。
USCPA学校の入門コースで勉強する
時間がなく、効率よく、とにかくさっさとUSCPAを目指したいという方は、学校が提供している入門コースをおすすめします。
資格の学校TACが開講している単科講座 英文会計入門 (USCPA講座の総合本科生Plusに含まれています)全3回
- Bookkeeping(簿記)の基礎
- Daily Transaction(日常取引)
- Closing Process(決算手続き)
国際資格の専門校アビタスが提供している 英文会計入門 全6回
- 会計の基本概念と財務諸表
- 貸借対照表とその変化
- 会計の記録方法と会計処理のシステム
- 収益・費用の認識と損益計算書
- 棚卸資産と売上原価
- 固定資産と減価償却/負債と株主資本
どちらも、海外のカレッジや大学で提供されている”会計入門”コースのような感じで、簿記だけに限定しないで、簿記一巡を含めた会計の基本を勉強できます。
そしてその後、すぐに学校で本格的にUSCPAの学習に移行できます。
簿記の知識はどこで、どの程度役に立つ?
なんといっても財務会計(FAR)で始めから知識を活用できます。仕訳の知識は基本ですがとても大事です。
簿記2級は、見越、繰延計上から、有価証券、社債、固定資産、棚卸商品、繰延資産、引当金、収益認識、資本金など、FARでも扱うトピックがたくさんでてきます。
簿記は可能なら事前にやっておいたほうがいい
事前に日本語でインプットがあると、理解がラクですし、頭の中に仕訳がすぐに思い浮かぶのは強みになりFARでも大事です。
USCPA試験は科目同士、密接に関連しており、FARは監査と特に密接に関わっています。
ですので、FARを早めに理解し、仕上げることはその後の監査や税務の学習でも役に立ちます。
また簿記二級の場合、工業簿記も勉強することになります。
この工業簿記がビジネス諸概論のオペレーションマネジメントでとても役に立ちます。
管理会計の原料から仕掛品、完成品までの流れがひととおり分かっていますので、いい感じに理解できます。
CVP分析 – 損益分岐点分析も、「あーこれやったよね、まだ覚えてるわ」みたいなかんじでちょっと余裕で一歩先の気分です。
そして何より差異分析(直接費の価格差異、数量差異、労務賃金、労務時間差異)でかなり役に立ちます。
特に製造間接費差異です。簿記を勉強した事のある人なら絶対知っているあの、有名な図。。。
これです!
私のノートの抜粋で見ずらく申し訳ありません。
これが日本の簿記の強みです。日本独自のようで、洋書テキストにはどれにも載っていません。これを使えば、結構簡単に解答を導き出すことができます。さすが日本です。
USCPA学校の回答
実際にUSCPA専門校のアビタスの、「日本の簿記、会計知識は必要ですか?」という質問に対する回答を見てみましょう。
会計初学者の方でも学習可能です。当校では英文会計入門からスムーズにスタートできるようにプログラムを用意していますので安心です。
当校では、これまでも多くの方が会計知識ゼロからチャレンジされ、USCPA(米国公認会計士)に合格されています。
引用:国際資格の専門校アビタスより よくあるご質問 | USCPA(米国公認会計士)合格実績ならアビタス/Abitus
こちらの回答は、そのとおりだと思います。
USCPAは様々なバックグラウンドの方がチャレンジされる試験で、会計知識を持っている方は、私の周囲のクラスメイトにもあまりいませんでした。
心配な人は入門からやれば大丈夫
まとめ
財務経理に転職考えてる人は、簿記取得も目指そう。
USCPAと合わせて取得していると強力なスキルセットです。できれば事前に2級をとっておくと、CPAの勉強でも活かせます。
今、会計知識がなくても、自分自身で、またはUSCPA学校でキャッチアップが可能
事前になくても、すごく困るものではありません。入門コースに含まれていますし、初学者の方も多いです
始める前の不安や心配が少しでも解決できて、参考になれば幸いです。
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